小児歯科について

お子さんの虫歯の数は年々減っていて、令和3年度の12歳児DMF(虫歯を経験した歯)歯数は0.63本で過去最低を更新しました。

保護者の方のお口の健康意識の向上やフッ素塗布を含めた予防、メインテナンスの効果と考えられています。特にお口の細菌叢(口腔内フローラ)が決まる3歳までの生活習慣改善と、永久歯萌出期である6歳前後の歯科医院でのフッ素塗布は、将来の虫歯リスクを大きく下げるとされています。

近年は初期のエナメル質虫歯であれば、削らずに再石灰化療法等で経過観察を行うことも多くなっています。当院では歯医者さん嫌いにしないために虫歯ができる前、痛くない時にファミリーで歯科医院に通う習慣づくりに取り組んでいます。

一方で食生活の変化に伴い、お子さんの顎は小さくなっている傾向があり、歯と顎の大きさの不調和による歯列不正も増えています。骨格的な問題がない場合、永久歯列が完成する前であれば、抜歯せずにマウスピースや非固定性の装置を用いた矯正が可能です。6歳から10歳くらいまでの生え変わりの時期に、お近くの歯科医院で虫歯のチェックと歯並びの相談をされることをお勧めします。