インプラントとは

インプラントとは、チタン製の人工歯根を骨に埋め込むことで歯を失った部分を補う治療法です。咀嚼力を回復させ、安定した咬み合わせを長期的に維持することが出来ます。インプラントには虫歯にならないことや奥歯が失われても固定性に出来ること、周りの歯を削らなくても済むことなどのメリットがあります。

インプラントの流れ

保険外治療なので費用は高額になってしまいます。埋入後に骨に定着するまでの治癒期間が上顎で6ヵ月、下顎で3~4ヵ月かかります。歯を失った原因にもよりますが、歯を支えている骨が大きく失われている場合は治療期間が長くなる、あるいはインプラント自体が困難な場合もあります。上顎洞と呼ばれる鼻の空間や下顎の神経との距離が近い場合はインプラントが埋入出来ないこともあります。

10年予後は90%以上と予知性の高い治療ではありますが、歯周病に似た感染(周囲炎)や上部構造のゆるみが起こりうるため治療後のメインテナンスは不可欠です。特に歯周病の方、喫煙者、全身疾患のある方はリスクが高いといわれています。歯と異なり動かないので咬み合わせの歯に力がかかり過ぎたり、隣の歯との境目が大きく空いてしまったりと長期的な問題点も指摘されつつあります。